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「工場・物流倉庫」でのLED化で押さえておきたいポイントとは?

2027年末までに一般照明用蛍光ランプの製造・輸出入が段階的に廃止されることが決定した今、工場や物流倉庫の照明もLED化が急務となっています。LED化には多くのメリットがある一方、導入時に注意すべきデメリットや課題も存在します。

本記事では、工場・物流倉庫のLED化におけるメリットとデメリットを詳しく解説するとともに、導入までの流れやポイントなど、2027年問題を見据えた備えとして押さえておきたい重要な点をご紹介します。

2027年問題とは?蛍光灯廃止を見据えたLED化のすすめ

2023年11月、スイス・ジュネーブで開催された「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議(COP5)」において、水銀を含む一般照明用蛍光ランプ(住宅、事務所、工場、物流倉庫、店舗、作業現場、街路灯などで広く使用されている製品)について、種類ごとに2025年末から2027年末にかけて製造および輸出入を段階的に廃止する方針が決定されました。

01 Check Point

工場・物流倉庫に導入するLEDのメリットとデメリットとは?
  • メリットとは?

工場や物流倉庫といった高天井を持つ施設では、照明の球替えにかかる費用が大きな課題です。特に水銀灯は寿命が短く、約5年(約6,000〜12,000時間)ごとに交換が必要ですが、これを長寿命のLED照明に置き換えることで、コスト削減が大幅に進みます。
LED照明には以下のようなメリットがあり、特に工場や物流倉庫、大規模施設などでの導入が推奨されています。

  • 寿命が長い
    約17年(約40,000時間※)の寿命で、交換頻度を大幅に減らせる
    ※17年:LED照明の寿命は約40,000時間(1日9時間、21日/月、年間2,250時間で計算)
  • 電気代を抑えられる
    高効率なLED照明は水銀灯や蛍光灯と比べ、消費電力を大幅に削減可能
  • 環境にやさしい
    有害物質を含まず、二酸化炭素の排出削減にも貢献
  • 紫外線や赤外線を抑制
    製品の劣化や温度上昇を抑えられるため、環境保護だけでなく作業環境の改善にも繋がる

さらに、高天井の施設では、球替えに伴う作業費用やダウンタイムを最小限に抑えられるため、特に導入効果が高いとされています。

  • デメリットや注意点

LED照明には多くのメリットがありますが、導入に際していくつかのデメリットや注意点も存在します。LED照明を導入する際に考慮すべき主なデメリットと注意点をご紹介します。

  1. 初期費用が高め
    LED照明の導入には、従来の電球や照明器具に比べて初期費用が高いという課題があります。
    特にLED照明器具では、数万円単位の価格差が生じる場合もあります。
    近年では価格が下がってきていますが、導入時には初期投資が必要であることを考慮し、長期的なランニングコスト削減効果を見据えた検討が必要です。

  2. 光の性質に関する注意
    LED特有の光の性質により、設置や使用に際して注意すべき点がいくつかあります。

    【指向性 LEDの光は特定の方向に集中しやすく、部屋全体を均等に明るくしたい場合には複数のLEDを設置したり、照明の配置や角度を調整する必要があります。

    【演色性 物の色味が自然に見えにくい製品もあるため、高演色性のLEDを選ぶことでより自然な色味を確保できます。

    【ちらつき 一部のLED製品ではちらつきが発生し、これが目の疲れや不快感につながる可能性があります。ちらつきの少ない高品質な製品を選ぶことをおすすめします。

  3. 熱に弱い
    LEDは発熱量が少ない一方で熱そのものに弱い特性があります。
    熱がこもりやすい密閉された空間や高温環境で使用すると、寿命が短くなったり故障するリスクがあります。
    設置場所を選ぶ際には、十分な放熱スペースを確保することが重要です。

LED照明の導入におけるデメリットや注意点はありますが、これらの問題は適切な製品選びや設計で解決できます。初期費用の高額さはあるものの、長期的なコスト削減効果を考慮すると、十分にメリットがあるといえます。
指向性、演色性、ちらつき、熱管理についても事前に確認し、最適な製品を選択することで、効果的にLED化を進めることができます。

02 Check Point

導入時は、3つポイントが大切です!
  • 設置目的と最適な製品選定

工場・物流倉庫などのLED化の目的を「節電」「作業効率向上」「環境負荷の軽減」などで具体的に設定した上で、製品を選びます。特に以下のことを確認することが大切です。

  1. 作業エリアごとの明るさを確保
    例:精密作業エリアには5,000ルーメン以上が適切

  2. 色温度用途に応じて選定
    例:昼白色は集中力を高める効果が期待できます

  3. 防塵・防水性能
    例:工場内で粉塵や湿気が多い場合、IP65以上を推奨

  • トータルコストを考慮し、費用対効果を最大化

LED化の初期費用に加えて、ランニングコストや寿命の長さによるコスト削減効果を比較しましょう。

  • シミュレーション
    年間の電気代削減額やメンテナンス費用の削減効果を試算

  • 補助金活用
    地方自治体や国の補助金制度を調べ、利用可能なプランを確認

  • 保証期間
    長期間の保証がついている製品を選ぶことで安心感を得られます
  • 導入計画を綿密に立て、施工の質を確保する

LED化をスムーズに進めるためには、工場や物流倉庫の現場環境を考慮した計画と信頼できる施工業者の選定が必要です。

  • 互換性の確認
    現在の照明器具がそのまま使えるか、それとも交換が必要かをチェック

  • 最適な配置設計
    明るさのムラがないよう、エリアごとの光量を計算

  • 業者の選定
    実績があり、アフターサポートが充実している業者を選び、施工後の問題を防止

LED化は単なる設備更新ではなく、エネルギー効率や環境配慮を高める重要な投資です。
工場・物流倉庫の場合でも、全体計画を総合的に見直し、コストと効果のバランスを最適化することで、長期的な成功につながります。

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